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2023年のG7広島サミットでは何が行われたのだろうか
2023年5月19日から21日の間、日本の広島にて主要7か国首脳会議、通称、G7サミットが行われた。連日、日本のマスコミも報道し続けていたので、今年はG7サミットが広島で行われたことを知った方も多かったことだろう。
われわれ一般人がニュースで見るサミットの様子は、各国首脳たちが原爆記念館を訪れたり、記念碑で花を贈呈したり、厳島神社を散策したり、食事をする姿だった。中には船に乗ってクルージングを楽しむ姿もあり、一体、正味何時間、どのようなことについて議論をおこなったのであろうか。
合意文書約40ページの内容は、このようなスぺジュールをたったの3日間でこなし、様々な記念撮影を含めた工程の中で議題して合意に至ったものとは到底思えない。まるで、既に誰かに準備された筋書き通りに進められ、既に完成された合意文書にサインをするために7か国の首脳が一堂に会し、「合意を得たね」という形をとるためだけのセレモニーが行われたと考えるのが自然だろう。とても好意的にとらえると、7か国のそれぞれの担当者が協議に協議を重ねて今回の合意文書に至ったという可能性も無きにしも非ずだが、日本の政治家や官僚にそのような交渉力がある者が存在することを想像するのは極めて難しい。
そもそも合意内容のほとんどがダボス会議の内容に酷似している。結局はグローバリストたる世界の指導者たちが用意した合意文書に対して、世界の指導者たちに忠誠を誓う儀式として広島という地が選ばれて合意文書に署名しに集まったセレモニーなだけであったというのが、G7広島サミットの実態だろう。
広島という核兵器が使用された地でG7サミットが行われたことから、核軍縮についても注目が集まったが、合意された文書では「核軍縮に関する努力は続けるが、核のない世界は核不拡散なくして達成できず、北朝鮮やイランのような国が存在する以上、核のない世界を現実化するのは極めて難しい課題だ」という、極めて常識的な内容が記載されている。オバマ元米国大統領が「世界から核をなくす」という条件なしの極めて非現実的な内容から現実的な内容に修正されたことを思えば、「別に何もなかった」というところだろう。
そしてやはり気になったのは、ウクライナのゼレンスキー大統領をG7サミットに読んだことだろうか。これは日本が開催地でなかったとしても呼ばれることが既定路線であったのだろうか。世界中のG7各国では、多くの国民が「もうロシアとウクライナの戦争に協力するのはやめよう」という世論が強くなっている。だが、今回、広島に訪れた各国首脳たちは、国民の世論を無視して「ウクライナへの戦争支援は続けよう」という首脳たちばかりだ。これが海外の人たちから見て、「日本はウクライナの戦争に強く関与するためのパフォーマンスとしてG7サミットにゼレンスキーを呼んだのか?!」と思われるのか、「現在のG7の首脳たちは日本も含めてウクライナを使って戦争したいのね」と思われるのか、気になるところである。
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テーマ : 政治・経済・時事問題 - ジャンル : 政治・経済
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