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ゼレンスキーの演説に感化された人たちに対して思うこと
先月より続くウクライナ危機だが、ウクライナのゼレンスキー大統領はウクライナに見方をして対ロシア制裁に賛成してくれる国に対して、ビデオ通話という形で各国に演説して回っているようだ。
先日はそれがアメリカで行われ、「リメンバー・パールハーバー」という言葉を使った真珠湾攻撃を持ち出し、多くの日本人をしらけさせてくれた。
しかし、そのおかげでむしろ、日本としては冷静になれるのかもと、密かな期待を筆者は抱いたのだが、その期待は脆くも砕かれた。
ゼレンスキーの演説を聞いて、「ウクライナという国を守る気概を感じた。我々はウクライナと共にある!」などと言ったような、政治家や言論人であふれかえった。
そして、相変わらずメディアはウクライナを持ち上げる一方方向の報道だ。
改めてウクライナについて簡単に整理すると、現ウクライナ政権はアゾフ大隊というネオナチ過激私兵によって後押しされたクーデター政権の後にできた政権だ。
ゼレンスキーという男は、クーデター政権に対して「腐敗した政治を終わらせる。ミンスク合意(ウクライナ内戦に関してロシアと停戦する合意)を締結させて内戦を終わらせる」と公約して7割の支持率で大統領に就任したにも関わらず、就任した途端、腐敗政治を容認し、今まで以上に国内の言論弾圧を加速させ、まとまりかけていたミンスク合意も蹴って、支持率を3割まで低下させた。
挙句の果てに、ゼレンスキー政権に不満の強いウクライナ東部で自国民を抑えるために虐殺を行ったのがゼレンスキーなのである。
戦争というのは、戦争中にはどのような駆け引きや行動が行われているか、正確に把握するのが困難である。
第二次世界大戦に関することですら、80年近く経った今、ようやくわかってきたこともあるくらいなのだ。
だから、今のウクライナ危機がどのような状況にあるのかを分析するのは非常に難しい。
ロシアという国は、広大な領地に様々な民族を抱え、複雑な国境を有していることもあり、統治がとても難しい国である。
そのロシアという国で、プーチン大統領は独裁的な政治体制をとっており、言論弾圧もあるが、自国の天然資源などの資産を国際金融資本から守ろうとする信念は一貫している。
自国の資源や技術を簡単に外国に売りさばく売国活動に熱心な、どこかの国の政治家や官僚には、少しはプーチンを見習ってほしいと思うくらいである。
筆者の印象では、プーチンは昔気質の極道のドンである一方、ゼレンスキーはポッと出の極道のドンに見える。
ゼレンスキーは、自分のやり方を押し付けるため、組の者を見せしめに殺すことも辞さない、義理も人情もないドンである。
二人のヤクザ組織の島の問題を解決するため、双方が交渉のテーブルにつき、一本筋の通ったプーチンに対して、譲歩ができないゼレンスキーが交渉のテーブルを蹴って今に至るように見える。
そんな極道のゼレンスキーの演説を聞いて感化された政治家や言論人はまるで、「極道の妻たち」か何かのヤクザ映画を見て感化された流されやすい人のように見える。
世界には様々な国があり、独裁的な国とは付き合わないといったようなことはできないのだ。
特に、ロシアには天然資源、特にエネルギー資源が豊富なこともあり、日本にとってロシアとの国交はとても重要である。
ロシア制裁に参加することで受ける日本の不利益も十分に考えて、国の舵取りをするのが政治家の仕事のはずだ。
日本は先の大戦で、エネルギー危機が戦争をした大きな要因であることから、エネルギー問題については慎重に考えなければならないはずだ。
「ヤクザ映画に感動したからウクライナに協力します」といったような舵取りはやめていただきたい。
そして、「国を守る気概」に感動したのであれば、「とっとと日本の国防について、自力で国を平和に安全に守れるようにしてください」と筆者は切に思うのであった。
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テーマ : 政治・経済・時事問題 - ジャンル : 政治・経済
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