中国では相変わらず
情報統制と情報操作、言論弾圧が続けられている。だが、その実態を本当に理解している人はどれほどいるのだろうか。
2020年頃から始まった世界中の
新型コロナウイルス騒動により、世界中の国でロックダウンという行動制限が当然のように行われ、様々な
情報統制や情報操作が行われるようになった。実際には全然大したことのない
新型コロナウイルスを「罹患したら数日で死に至り得るウイルスで、非常に感染力が強い」という報道を行い、「実はたいしたことがない」と言った情報は検閲によって削除されていった。
2020年頃より大規模に行われた情報操作によって、多くの人は「情報操作されることが当たり前」のように思うようになり、その感覚がマヒしていった(未だに情報操作されていることに気付かず、大手メディアの情報を鵜呑みにしている人も少なくないが)。
人間には環境適応能力がある。情報操作され、一部の情報が統制されるようになると、当初はその事実を認識しつつも、段々と隠されるようになった情報について意識しなくなる。意識しなくなると、徐々に忘れ去られてしまう。
中国では今、連日、病院に大量の患者が押し寄せるとともに、遺体火葬場に火葬待ちの大量の遺体が行列をなしている状態となっている。それほど毒性の高くなかった
新型コロナウイルスを封じ込めるために、
中国では一般人に強制的に漏れなく
新型コロナワクチンが接種されていき、未曽有の薬害を生むこととなった。これらは全て、「
新型コロナウイルスの蔓延」ということで処理されているが、実際には「不治の病」ならぬ「不治の薬害」によって、多くの人が重病となり、死んでいった。
習近平国家主席が3期目の国家主席になることに向けた混乱が続いていた2022年に
中国の国の個人情報データベースにハッカーが侵入し、
中国人の一部である10億人の個人情報が流出した。この時、
中国の人口が14億人程度であることから、「中国人の一部である10億人の個人情報」が盗まれたと報道された。当時、筆者は二つの疑問を抱いたのだが、ひとつ目は「10億人ものデータが盗まれる間、中国当局は何をしていたのか。それなりの膨大なデータを盗むのにはそれなりのダウンロード時間が必要となりそうだが、データを盗むのに協力した内通者がいたのだろうか。」ということだ。そしてふたつ目は「10億人までデータを盗めたのなら、何故、全人口である14億人分のデータを盗まなかったのか。」ということだ。
ここに来て、「現在の中国では、あまりにも急激に人口が減少しているため、中国当局は人口減少を必死に隠蔽し続けているのではないか」という疑惑が浮上している。それは、中国当局が、「本日の新型コロナによる死亡者は6名です」、「本日の新型コロナによる死亡者は7名です」といったような、非常に少ない死者数が連日報道されていたのだが、2023年1月14日になって急に「本日の新型コロナによる死亡者は6万人です」と、死者数の桁が大幅に増加したのだ。
中国共産党が数字に関する情報を操作するとき、二種類の操作方法がある。ひとつは、実際には小さい数字を大きく公表して、中国の偉大さを示したり、被害者面をするために被害者数を大きく水増しすることだ。良くある例は、企業の利益の数字であったり、経済成長の数字を大きく修正すること、「南京大虐殺の被害は物凄かったのだ!」と訴えるために大きな数字をでっちあげる方法だ。
もうひとつは、被害が甚大な時、数字を小さく公表して被害がほとんどないように思わせることだ。今回の新型コロナによる死亡者を少なく公表するのも、この例となる。
前述のとおり、中国全土で尋常ではない数の人が死亡しており、遺体の火葬が追い付いていない状態が続いている。日々の死者数を数人と発表していたところ、隠せなくなったために6万人と報道したと考えられるが、これもまだ相当過小評価した数字と思われる。
そこで気になるのが、先ほどの「10億人の個人情報が盗まれた」事件である。
中国共産党が正確に把握している現存する人民の数が2022年の中頃の全人口が仮に10億人だとすると、2020年当初の人口が14億人超であったことからすると、この2年で4億人の人口が減少したことになる。これは14億人の約30%に相当する。スペイン風邪が流行したと言われた時、実際にはスペイン風邪で人が多くなくなったのではなく、「スペイン風邪の予防接種によって多くの人が亡くなった」ことがわかっている(この事実は隠蔽されている)。当時、スペイン風邪の予防接種を行った都市では約30%の人が死亡し、何の予防対策もしなかった都市では約0.1%未満の人が死亡している。中国では網羅的に
新型コロナワクチンが接種されたこと、その他、強烈なロックダウンによって妊婦さえもまともに病院を受診できなかったこと、
新型コロナワクチン事態に生殖機能を低下させる効果が確認されていること、などを考えれば、2年で約30%の人口減少が起こったとしても、あり得ない数字ではないだろう。
もちろん、中国という国は正確な統計値を公表されない国であり、
中国共産党のトップでさえ、正確な数字を把握していないことは大いにあるので、中国の人口動態がどうなっているかは誰にもわからない。
中国で起こった抗議デモもいつしかトーンダウンし、現在では抗議デモ者の幹部を筆頭に、徐々に逮捕されるということが行われているという。
日本の一部の保守派は、中国全土に広がった習近平と
中国共産党に対する抗議デモが
中国共産党の終焉につながると予想したが、残念ながら筆者の予想通り、静かにデモが下火になるという長期戦に持ち込まれ、そして静かに大量逮捕という弾圧が行われているようだ。
長引く弾圧は人々に慣れを生じさせてしまう。DV夫の暴力に慣れて、ズブズブと結婚生活を続けて病んでいく女性のようになってしまうのだ。勇気を出して立ち上がらなければ、今の中国が将来の日本の姿になってしまうのだ。
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