愛国保守的な活動をすると、世界中のどこにおいても、突如として妨害工作を行ってくる人が現れたり、言論活動を潰すための言論の発信する人が現れる。愛国保守的な活動は多くの場合、巨大企業の利益に反することであったり、政府の活動に反することであったり、世界の支配者たちの陰謀を邪魔するものであったりするため、あの手この手を使って妨害されるのだ。逆に言うと、そのような妨害活動が行われれば行われるほど、彼らにとって都合の悪い真実であることが証明されたと見て取るべきだろう。
言論というのは必ず利害関係があり、どのような立場の人でも何らかの利害関係の下で発信するものなのだ。特に大手メディアを中心とした媒体から発信される情報は、その大手メディア自身の支配者、株主、広告主などの意向を受けるため、その大手メディアから発信された情報がとても偏っていることが多い。例としては、コンビニがスポンサーになっているテレビ番組がコンビニ食の添加物の危険性について報道することはないし、巨大製薬会社から多額の金を受け取っている医療関係者やマスコミが薬やワクチンの危険性を報道しないのは当然と言える。
今から30年前には半導体産業において世界でトップクラスの技術力と製造力を有していた日本が半導体産業において衰退し、その立て直しをしようという声が上がったにも関わらず、何故か「台湾の半導体企業
TSMCを日本の
熊本に誘致しよう」という唯一の結論となったのが2021年頃であり、その頃から日本中で
TSMCをゴリ押しする言論が急速に増加した。これまで、半導体について語ったことのない、半導体について完全無知な言論人が
TSMCをゴリ押しし始めたのだ。まるで
TSMCを大々的に宣伝するための大金が動いたかのような動きだ。
熊本に
TSMCの工場が誘致されることが決定されてから、さらに
TSMCをゴリ押しする言論が増えた。逆に、TSMCの工場誘致に対して疑問視したり、危険性を警告するような言論は弾圧されるようになった。
そんな中、突如として「自称、日本語と中国語/台湾語が理解できる普通の主婦、
玉山富士子」が
熊本の環境保護活動をする者たちに対して強烈な個人攻撃を始めた。
玉山富士子は自称「ただの主婦」を名乗りながら、2023年4月頃より、徐々に上記のような個人攻撃を始め、2023年7月にはほぼ毎日のように膨大なりょうの個人攻撃を始め、執拗なまでに「
熊本に進出するTSMCは素晴らしい会社だ」「TSMCを批判するのは間違っている」という趣旨の記事を膨大に投稿している。普通の主婦が突然強烈なTSMC擁護を始めており、怨念がこもったかのようなただならぬ個人攻撃が繰り返されている。ただの見解の相違のようなものが背景であれば、決してこのような執拗で膨大な攻撃はしないだろう。
その執拗な攻撃の内容が
プロパガンダを見抜く練習の材料としてとても良い素材であるため、今回いくつか取り上げてみたいと思う。
①「TSMC栄光と代償」という本は本当に存在しないのか?
熊本の環境保護運動で用いられている資料の一つに、台湾で発行されている書籍「TSMC栄光の代償」というものがある。それを
玉山富士子は「そんな書籍はない」と記載している。これを見た読者は「TSMC栄光の代償という書籍は存在しないのか?存在しないものを環境保護運動の材料にしているのか?!」と思うだろう。
だが、記事をよく読んでみると「私が台湾に電話して聞いた限りでは」という限定的な表現をしている。ここに「誰に対して」「何を根拠に」「どのような調べ方で」そのような書籍がないと判断したのか、書かれていない。書籍があるかどうかは、今の時代は検索すれば簡単にわかる。にもかかわらず、何故か
玉山富士子は「台湾に電話して聞いた」と書いている。例えばあなたの友人に「〇〇って本のことだけどさ、本屋に並んでるのを見たことがある?」というような調査も「台湾に電話して聞いた」にあたる。つまり、実は「TSMC栄光の代償」という本が本当はあるじゃないか!ということになっても、「台湾に電話して聞いたときには、ないと言われた」と言えば済むような書き方をしている。文脈として、「TSMC栄光の代償」という本が本当に存在するかどうかが重要な文脈の中で、適当に「台湾に電話して聞いた限りでは」という言葉を入れるのは不誠実極まりないことなのだ。
なお、「TSMC栄光の代償」という本は下記の通り存在する。台湾語や中国語が読めない日本人は簡単に騙せるし、「台湾に電話して聞いた」といういい加減な調べ方にもかかわらず、「『TSMC栄光の代償』なんていう本は存在しない」という話をするのは、人を騙す幼稚な方法ではあるが、意外と有効に騙せる方法でもあるのだ。このような嘘の
プロパガンダに騙されないようにしよう。
https://new7.storm.mg/article/4318653
②「50万円の翻訳の話は実はただ」というのは本当か?
専門書を翻訳する場合、高額の費用が掛かる。翻訳対象の話が専門的であればあるほど費用はかかるし、正確性と信頼性を担保するためにもお金をかけて翻訳を行うのは珍しいことではない。にもかかわらず、何故か「普通の主婦」であるはずの人物がまるでビジネスの同業者であるかのような情報を得た上で話をしているのはとても不思議だ。しかも、翻訳に係る翻訳代金のやり取りを「普通の主婦」はどうやってそのような情報を入手したのだろうか?本当に入手したのだとしたら、それは「普通の主婦」ではないだろうし、「普通の主婦」であれば入手できるはずがないだろう。
なお、筆者の元同僚に頻繁に「緊急ヘッジファンド調査」という題目で、様々なアンケートをヘッジファンドの運用者にアンケート調査を行い、それを貴重な市場情報としてレポートしていたアナリストが居たが、イベントが起こったのがそもそも海外時間の深夜であり、まだ海外時間が開けてもいないにも関わらず、そのような調査結果を公表していたことから、「全ての『緊急ヘッジファンド調査』と呼ばれていたものは、実は何の調査もしていないでたらめな情報の捏造ではないのか」ということが発覚してクビになった者がいる。ビジネスの現場は情報が命なのである。
いかがだろうか。「普通の主婦」にしては、あまりにも言動が奇妙である。しかも、執拗な攻撃を始めた頃から、「今まで誰からも一円ももらっていない」と言いながら、何故かTSMCだけは大絶賛するのである。
さらに、玉川富士子は巧みに論点ずらしをしているのにお気づきだろうか。
玉山富士子の主張は「私は台湾の環境汚染の原因がTSMCだとは言っていない。私の記事を台湾の情報源にしてデマが流された。」というものだが、そもそも「玉川富士子が台湾の環境汚染の原因が何であると考えるか」は問題になっていない。
玉山富士子が誹謗中傷してデマ扱いしている対象は、現に
熊本で起こっている客観的な環境汚染の事実を元にしており、玉山富士子の記事とは全く関係がない。加えて、「『玉山富士子が提供する唯一無二で貴重な台湾の情報』を使ってデマがながされている!」と玉川富士子は主張しているが、そもそも「ただの主婦がフェイスブックで流す文章を唯一の台湾の情報」としていることなどあり得ないし、事実、その他のソースを元にしていることは客観的にも明らかだ。
このように整理してみると、玉川富士子という人物(実は架空の人物なのだろうか?)は、まるで小学生女子がよくやるようなマウンティング行為と嘘情報を流す行為に似ている。大人になっても、そのような行為をするのは中国人に多いのだが、実は玉山富士子という人物は日本人に成りすました中国人なのだろうか?
世界で最も巨額のロビー活動資金を使用するTSMC。世界中にはTSMCの活動を非難する人もおり、決して良い側面ばかりだけではないにも関わらず、何故かTSMCを批判することは一切なく、ただただ褒めちぎる人物。そして現在、熊本ではTSMCの工場が建設中であるにも関わらず、既に周辺から大量の有害物質が検出されていると共に、地下水が激減していることが報告されている。そのようなTSMCを全面的に褒めちぎっている玉川富士子。そんな人物が本当にTSMCからお金をもらっていないのだろうか。
テーマ : 政治・経済・時事問題 - ジャンル : 政治・経済
TAG : インテリジェンスプロパガンダTSMC熊本玉山富士子深田萌絵